転院先の分館病院
救急車が到着して
やっとばあちゃんと合流出来た。
それにしても
改築されたばかりのA病院と比べると
わりば市病院分館の建物はかなり古い。
運営体制が変わっただけで
建物自体が新しくなったわけではないようだ。
実は
ここへ来たのは初めてではない。
子ども達が小さかった頃
ママ友から
「この病院の耳鼻科は丁寧な診察をしてくれるよ。」
と教えてもらって
しばらく通院したことがあったのだ。
かつての経営母体から移管され
そのまんま引き継がれることになったらしいこの分館は
さながら昭和年代のサナトリウムといった風情。
その代わりと言っては何だが
病院内はヒト気があまりなくてとっても静かなのだ。
(その後通う間もず~っとひっそり静かな院内だった。)
ここから離れた場所に
としお氏が入院していた
わりば市病院の本館が建っているのだが
そちらはいつも患者さんでごった返していて
入院病棟は常時満床。
今までいたA病院とも
そのギャップは実に甚だしい。
子どもの耳鼻科に通っていた時は
ここも結構混雑していたけど
体制が変わったばかりだからだろうか?
少しばかりの不安を抱きながら
取りあえず荷物を置いて
病室に搬送される
ばあちゃんの後を追った。
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Source: 13番目のあな