真面目で普通の人が起こす殺人、それが「介護殺人」
昨日はまたショッキングな介護殺人事件が2件もありました。
この「介護殺人」、実は2週間に1度は起こっていると言うから、もう珍しい事件でもないと言うことです。
2016年7月3日に放送されたNHKスペシャル
「『母親に、死んで欲しい』--介護殺人・当事者たちの告白」
は、『私は家族を殺した~”介護殺人”当事者たちの告白』をベースに制作されたドキュメンタリー。
介護を苦にしたこういった事件はあとを絶たない現状です。
今回の96歳の義母を殺した70歳のお嫁さんは、いつも笑顔のお嫁さんだったと近所の人が言っていたそうです。
そんな普通の真面目な人間を、殺人まで追い込んでしまう「介護」の世界をみんなもっと知るべきだと思います。
特に亭主族には、よく理解してもらいたいものです。
使命感と責任感でがんじがらめにされた嫁は、
「もう、いやだーーー!!」
って大きな声を上げられない現実。
自分さえ我慢すれば、みんなが幸せなんだと自己犠牲に走る。
我慢して我慢して、それでも世話する義母が、仁徳者ならもう少し頑張ろうと言う気にもなるだろうけど、言いたい放題、嫁を顎で使うような義母であったら、堪忍袋の緒が切れて当然です。
子が親を、夫が妻を、手にかけるなど、あってはならないことです。
でも現実にこういう事件が絶え間なく起こっているのも事実なんです。
70歳のお嫁さんは、周囲に
「介護に疲れた」
と洩らしていたそうです。
70といえば立派な前期高齢者。
自分が介護と言わないでも、世話してほしいと思う時があってもおかしくない年齢です。
ブロガーさんの中には、この介護殺人事件で私を思い起こしたと言われた方がおられましたが、本当にそうですよ、このまま、まだ介護が続いていたら、私にだって起こり得ることだったかもしれません。
私の解放感ったらなかったですからね。(笑)
最近、楽になったはずなのに、体のあちこちが痛いし、体重は増えるし、健康的ではありません。
姑を介護していた時は、気が張ってましたからね。
朝も寝坊できなかったし、姑の用事が多くてノンベンダラリンとはしてられませんでしたからね。
そのツケが今回ってきてるのかも。
とにかく、介護の話が出たら、まずお嫁さんの本心を一番に聞いてあげてください。
そして、お嫁さんたち、決して安易に引き受けてはいけません。
この「介護殺人」は、介護している嫁にとって決して他人事ではありませんから。
Source: 鬼嫁介護日記