なくならない親の虐待

今朝の新聞で

「特別養子縁組 15歳未満に引き上げ」

の見出し。

 

「特別養子縁組」というのは、経済的な事情や虐待などを理由に、生みの親の元で暮らせない子どもと、血縁のない夫婦が法的な親子になる制度のことだ。

 

今まで「原則6歳未満」だったのが「原則15歳未満」に引き上げられるというわけだ。

そうなった理由の1つは、より多くの子どもが安定した家庭環境を得られるからというもの。

 

子どもが欲しくても授からなく、悩んでいるご夫婦は多い。

私の友人の娘さんもその一人だ。

彼女はいち早く、この養子制度で4人の子供を育てることになった。

子どもたちは皆、もらわれてきた子供だということを認識しているそうだ。ただ、子ども同士の中で、親の愛争奪戦みたいなものがあったと、友人は溜息ついていた。

 

15歳に引き上げた理由が、

「年齢が壁になるのは、児童福祉の精神に反する」

ということらしい。

 

しかし、年齢が高くなればなるほど、新しい親子関係を築くのは難しくなる。

また、赤ちゃんを託そうとする女性の中には

「産んだらいくらもらえるんですか?」

と持ち掛ける難題も増えているとか。

 

そんな記事を目にしながら、なぜ子どもを虐待する親はなくならないのだろうか、と残念でならない。

 

千葉の小4の女の子が、自分の家の浴室で亡くなった。

逮捕された父親は、娘に冷水のシャワーをかけ、首付近を両手でわしづかみしたとのこと。

虐待が常態化していたらしい。

児相に一時保護されたこともあったというのに、なぜ児相も学校も最後まできちんと見守ってやらなかったのか。いや、やれなかったのか。

こんな記事を読んで憤りを覚えない親はいないだろう。

 

今、児相も大変な職場だと思う。

私の姪(義弟の末娘)も、配置転換になり、児相に転勤になったのが、もう3年近く前の話。

あまりの苛酷さに、3人転勤してきたのだが、そのうちの二人は3カ月でリタイア。

それでも彼女は頑張って2年勤めたが、やはり限界で退職。

ほとんど病気になる一歩手前、いや少し病んでいた。

 

こんなやくざみたいな父親相手に、闘わないといけないのだ。

20代の小娘では歯が立つわけがない。

 

「おねえさんみたいなタイプの人でないと勤まりませんよね」

と、義弟夫婦に言われたことがある。(笑)

確かに。(;^ω^)

 

守ってあげきれなかった児相さんの立場もわかるけど、こういう可哀想な子供たちを救ってあげてという切なる気持ちは、届いてほしい。

Source: 鬼嫁介護日記