かまってもらいたい高齢者

朝ドラの主人公福子のお母さん、松坂慶子扮する鈴さんが病気になって入院しましたね。

腸が破れるという大病だったわけですが、そこで見られる高齢者の弱音。しかも本気で言ってるわけではなく、家族みんなの同情をかいたいのが見え見えの演技。

 

この時ばかりと、「自分を見て」攻撃がハンパない。(笑)

 

「もう大丈夫よ」

と言われれば言われるほど

「私はもうダメ・・・」

と弱気な己を見せる。

 

そういう場面を見るたびに、ナニサマを思い出してしまう。(笑)

 

入院しているナニサマを見舞うたび、

「どう、具合は?」

と聞くと

「う~ん・・・ダメなんだわねえ」

と、いつも良くなっていると言ったためしがなかった。

 

ナニサマはなぜかことのほか入院が大好きで、早く退院したいなんて思わないみたいだった。

病院から追い出されるまで、「痛い」だの「歩けない」だのと、いつまでも人の同情を買い続けていた人だった。

 

普段でも

「元気そうだね」

と言われるのが一番嫌がった。(笑)

 

先回、夫とショート先を訪れた時も、夫が

「元気そうだね。顔色がいいよ」

と言ったら、ムッとして返事をしなかった。(笑)

 

まったくこの年寄り族は「不思議生物」である。

 

まあ、注目してくれる時は、ベッドに弱弱しそうに横たわっているときだけだと、

よーくこころえていらっしゃる!

 

残念ながら、嫁様族はみーんな、そんなことは百も承知で、その姿を見たからといって、同情どころか嫌悪感さえ感じているってこと、

 

知ってましたぁ~?

 

あ、「まんぷく」の鈴さんは、きっとみんなが心配しておられると思いますよ。

あれだけ言いたいことを言っても、愛されるキャラのある人なら許されるかもしれませんが、いや、姑としての立場ならまた違ってきますけどね。

 

私、朝ドラファンとしましては、鈴さんが元気に回復してくれることを願っていますよ。

そして、桐谷健太扮する世良さんと共に、憎まれ口をたたいていただいて、それでも嫌われないのは、やっぱり明るくて憎めないお茶目さがあるからなんでしょう。

 

あ~あ、ナニサマにもそんなお茶目さがあったらねえ。

 

そんなことをふと思い出させる鈴さんの入院姿でした。

Source: 鬼嫁介護日記