初任給の思い出

いきなり、なに!?って感じですよね。

自分の初任給のことなんか、もうとうに忘れましたよ。

いくらもらったかは覚えていますけどね。

結構、いい金額でしたから。(笑)

 

実は今日の「天声人語」です。

 

筆者には初任給をもらったときに、家族に感謝する品物をあげたりとか、食事に連れて行ったりしたことがない、という後悔があるんだとか。

 

漫画家の深谷かおるさんの代表作『夜廻り猫』に、初任給をめぐる一話があって、その内容を書いておられた。

 

初任給をもらった若者が、おじいちゃんをカレー屋に誘うのだ。

「給料もらったらじいちゃんとうまいもの食べに行こうと思っていたから」と言って差し向いでカレーを食べた後、若者が財布を取り出しレジの払いを済ます後ろで、おじいちゃんは深く頭を下げ、手を合わせるという実話だそうだ。

 

通い慣れた店を選ぶ若者の素直さ、孫の好意に感激した祖父の表情。その両方に感じ入ったと作者は話していた。

 

多くの職場は来週あたりが初任給だろうとのこと。

 

三井ダイレクト損保は昨年、新社会人300人に初任給の使途を尋ねたそうだ。

最も多かった答えは

 

「親にプレゼント購入」

 

だったそうである。

 

贈られた側にとってはまさに一生ものの宝である。

 

と結んでいた。

 

私は娘の初任給の際のプレゼントはもちろん覚えている。

私には、カルティエのキーホルダー。

夫には、ブランドもののネクタイだった。

 

次男は、事務所にやってきた若手絵描の油絵を買って、プレゼントしてくれた。

 

あれ?長男はどうだったかな。スマン、忘れた。(笑)

 

お給料をもらって初めて、自分が大人の仲間入りしたことを自覚したときでもあった。

今年もそれぞれ悲喜こもごも、初任給にまつわる逸話がいっぱい生まれることだろうと推察されます。

 

なんだかそんな話にも心が癒される自分なのであります。

 

Source: 鬼嫁介護日記