弁当残し事件
今朝、ゴミ捨てに行こうと門を出た時、向かいの若奥さんが松葉杖をついているのに遭遇。
「あら、どうされたの?」
と声を掛けたら、話はまったく違う方向に進んでいって、実は子供さんのことで悩んでいることがわかったのです。
小4と小2のママである。
その小2の坊やが、学校に行きたがらなくなったと言うのです。
まずは分団に行きたがらない。
朝、みんなで集まって集団登校することです。
お兄ちゃんがいるのにです。
それで、若奥さんが送って行ってるとのこと。
小1のときはわからなかったことが、少しずつ見えてきていることがあると言うのです。
たとえば、運動が出来ない。
だから、よく休日、彼女がその子にボール遊びの相手してましたね。
サッカーチームに入っていたのだが、あまりのどんくささに、メートからは結構毒づかれていたみたい。
「子どもって残酷ですよね」
と彼女。
で、サッカーはやめたんだそうだ。
それだけでなく、勉強の方も少しずつ遅れていることに気が付いたと言うのだ。2年生になって漢字が難しくなった。
ドリルで何度も何度も書いて覚えていくのだけど、それがきちんと写せないのだと言う。
学校でも1時間、座っているのが明らかに苦痛そうだと。
で、少しずつ学校に足が向かなくなっていると言うのだ。
家に帰ると、ゲーム三昧。
漫画三昧。
明らかに病み始めている。
私は発達障害を疑った。
さるべきところで診てもらうことを進めた。
あくまでも疑いだけだから、払拭できれば親も楽になるだろうし、接し方も変わってくるのではと思ったからだ。
そんなことがあった今日のお迎え。
今日は遠足でお弁当だったのだ。
お弁当袋を持つとやけに重い。ん?
案の定、ほとんど食べていない。
「どうして残したの?」
「だって・・・虫が来たんだもん・・・」
原因は公園の虫だったのだ。
この虫を異常に怖がるのは、親のせいでもあるのです。
と、私は思っています。
母親が虫を見るたびに「キャーキャー」言ってたら怖がるに決まってます。親になったら、虫だって強くならないといけません。
私は口癖を孫くんにも言ってやりました。
「虫が怖くて人間、やってられるかー!」
ってね。(笑)
「でもね、お弁当を残すことはママを傷つけることなんだよ」
と言い聞かせました。
「ママはあなたのために朝早く起きて一生懸命作ってくれたんだよ。
美味しいって食べてくれることを願って」
「だって、虫が・・・」
6歳の子を相手に、お弁当の愛を解いてもわかってくれるわけないかもしれないけど、大事なことは大事と教えたかった。
お弁当はママの愛情なんだよってことをきちんと教えたかった。
「だっては言わない!」
と、真剣に叱ったばあばなのでありました。
きっと、朝の出来事があったせいもあったんだと思います。
6歳になったんだからというか、人の痛みをわかる子に育ってほしいと切実に思ったからなのでした。
Source: 鬼嫁介護日記