思い出したこと

朝、義弟から電話があった。

連休にこちらに来るとの連絡である。

もちろん、ナニサマの面会も兼ねてである。

 

私は今日の冷茶を作っていた。

我家はお取り寄せの「びわ茶」を愛飲している。

 

「びわ茶」の効用は

①身体のトラブルを改善する多機能茶。

 高血圧の人にはいいらしいって。

②ノンカフェイン&飲みやすさ重視

 子供でも飲める。

③安全・安心&手ごろな価格

 産地や作り手の顔が見える商品。

 

とまあ、お金ももらっていないのに、宣伝させて頂いちゃった。(笑)

 

ナニサマにとっても体にいいからと、同居してから始めたのだ。

ナニサマは糖尿のせいもあるのか、同居した当時は、ものすごく水分を欲しがった。私も働いているときだったので、間に合わないこともあり、お茶のペットボトルを大量買いしていたこともある。

それと同時に、水も用意していた。

寝る前には必ず水のペットボトルをベッドのわきに置いてやった。

 

そんなとき、義弟が富山から「天然水」だと言って、大きなペットボトルにお水を汲んできてくれて、それこそ大量に持ってきてくれたことがあった。

我家に来るたびに運んできてくれたのだ。

富山にはいわゆる「名水」と言われる個所がいくつかあって、私も富山に行った際に何本かゲットしてきたものだ。

 

私自身は、ほとんど水は飲まない。

冷茶も最近こそ、どこに行くにも水筒に入れて持って歩くが、それまではほとんど水分を摂らない人だった。

 

それがいつからかナニサマもあまり水分を摂らないようになった。

要するに普通になったのだ。

夜の水も不要になった。

デイに出かけるときは、お茶も毎日作ったびわ茶をペットボトルに詰めてやっていたが、途中で帰ってくるとコソコソとキッチンでお茶を捨てている光景を見るようになったのだ。

 

ん?人が毎日沸かして作ってやっているお茶を捨てるとは、どういうやっちゃ!と、私の怒りがフツフツし始め、とうとう言ったのだ。

 

「おばあちゃん、お茶はデイではあまり飲まないんですか?」

「いや、飲むわね」

「だったらどうしてこんなに残してくるんですか?」

「・・・・・・」

初めはあまり語ろうとしなかったが、ようやく重い口を開いて言ったことが、

「デイでお茶、もらうんだわね」

ですって。

 

そういえば、何度かデイケアに用事でお邪魔したとき、個々の人が座っているテーブルの前に1本ずつペットボトルが置いてあったことを思い出した。

私は職員さんに聞いたわ、そういえば。

「お茶って皆さんに出るんですか?」

「はい、足りなければおかわりもできますよ」

 

なのに、バアチャン、

「いつもじゃない」

とかぬかしおって、毎日お茶を用意させていたわ。

 

「もう残してくるんなら、お茶は持たせないからね」

というと

「そうだねえ。もう要らんわね」

と、ヌケシャーシャーと言っていたことを思い出した。

 

水も要らなくなって、我家からまず水は消えた。

あ、用心のために(災害用)置いてありますけどね。

 

一事が万事。

昔から人の悪い人だったんです。

嫁の手を少しでも煩わせないように、ではなく、煩わせたい人だったんです。

あ~、また思い出したら胸糞悪くなったわ。

Source: 鬼嫁介護日記