元気だったナニサマ
今日はケアマネさんとの約束のナニサマ訪問日。
10時半の約束ギリギリにナニサマの部屋に着いた。
ケアマネさんは当然もう着いておられた。
相談員の職員さんと、お世話してくださっている施設の担当職員さんもナニサマの部屋に集合していた。
先日の「トイレ壁頭打ち事件」(勝手に命名)のことを早速尋ねた。
すると、相談員さん、
「ご迷惑おかけしてすみませんでした。一応お知らせしないといけないと思い電話させてもらったのですが、もう大丈夫です」と。
見れば、傷も大したことなく、ナニサマはいたって元気だった。
顔ツヤもよく、表情も悪くなかった。
職員さんによると、頭打った直後は、元気もなく顔色もよくなかったとのこと。
すっかり元気を取り戻し、いつものナニサマだった。
こちらがケアマネさんや職員さんとしゃべっていようがお構いなく、
「あれはどーした、これはどーした」
と、分け入ってきて、3歳児並みにメンドくさい。
ベッドを見ると、ようやく我が家から持って行った夏掛布団が乗っていた。
「もう、布団ってこれしかないわね?」
何を言わんとしているか、意味不明。
「なんか、寒いんだわね。膝掛みたいなものなかったかね?」
はあ?寒いんだったら、施設の夏布団を借りとけばいいじゃないの。
職員さんによると、寒いと言って夏布団にしたら、ほとんど掛けないで寝ているのでそれならこの薄い方でいいだろうって持ってきた夏布団にしたと言うのだ。
相変わらず人を振り回すのがお得意のようで。
職員さんの話によると、トイレもほとんど自分で行って、立ち上がらせてズボンの上げ下ろしだけ手伝うだけだと言っていた。
だいぶ自分でやろうとするようになったみたいだ。
やはり、すぐに人に頼ろうとするので、自分でやらせるようにしてくれているみたいだ。
補助具のことも聞いてみた。
すると、浮腫むので、補助具がきつくて赤く傷がつくというのだ。
今はなくても立ち上がることができるとも言っていた。
食事中むせたのは、足を上げて食べていたからだと言うことで、食事中は足をおろして食べることにしたら、むせなくなったというのだ。
施設側も努力していることをアピールしてきた。
もともと私たちは、施設を信頼しているので何もクレームがあるわけではないが、その都度起きた出来事の報告をする必要があるのかってこと。様子を見てダメだったら、報告してくれればいいのに、あまりに細かく逐一報告されるとこちらの不安を煽るだけの様な気がした。
そのことを口に出して言ったわけではないのに、相談員さんも反省したらしく、細かいことまでいちいち申し訳なかったと言って謝られた。
私は、自分で介護してきているので職員さんには感謝しこそすれ、何も不満はない事を再度伝えておいた。
ケアマネさんとも久しぶりだった。
私への書類は渡してくれたが、ナニサマの書類のサインを忘れていると、ナニサマの方から、
「あ、サインはいいかね?」
と聞いてくれた。
その点は実にしっかりしているナニサマである。
まだまだ頭はボケてないようだ。(苦笑)
11時過ぎるとソワソワしだすナニサマ。昼食が11時半からだそうだ。
これまた相変わらず、食欲は旺盛と来てる。(笑)
「何持ってきたんかね?」
「一応夏服」
「ここは寒いから夏服は要らないわね」
「まだ5月だからね。7月8月は暑いかもしれないから一応置いておく」
とだけ言っておいた。
耳はかなり悪くなっているみたい。
それでも不都合を感じてないみたいだから、大したバアチャンだ。
Source: 鬼嫁介護日記