シンプルに逝きたい

携帯のラインの欄に載っていた記事。

 

死ぬときはあえて「葬儀も墓もいらない」と言う人が増えている、と。

 

宗教学者の山折哲雄氏(87歳)は「三無主義」を主張している。

つまり、葬儀も墓も不要、ついでにお骨も残さない、とのこと。

 

死ぬときは人に何かしてもらうことなく、すっきりとこの世を去るのが一番だって。

 

脚本家の辻真先氏(86歳)も、

死後は派手な葬儀などは行わず、ひっそりとこの世を去りたい、と。

 

葬儀にかかる一般的な費用は190万円だそうだ。

すべて遺族の負担になることばかり。

 

ところが、現実はそうはいかないことが多い。

 

経済的な理由だけで葬儀を簡略化してしまうのは、死者に対して失礼だと言うのだ。

さらに墓を作らなければ、故人をどこで偲べばいいのかという問題。

 

宗教学者島田裕巳氏はこう語っているそうだ。

「葬儀を行わず、墓を持たない「0葬」ならば、遺骨や墓に縛られることなくかえって自由に、故人を偲ぶことが出来る」と。

 

こういった本人の意思は必ず一筆書いておいてもらわないと、誤解を生み、親族の争いの種になりかねないとも書いてあった。

 

新しいことをするにはそれなりの勇気がいる。

特に一般人にとっては。

 

それでも「家族葬」がだいぶポピュラーになってきたことを思えば、時代は簡略化に向かって進んでいっているのかもしれない。

 

散骨を希望する人が多いというスウェーデンでも、残された者に負担を掛けたくないと言う理由が主だった。

 

有名人でない限り、お別れの会は必要ない?

Source: 鬼嫁介護日記