としお氏やっとご対面
救急隊の人たちや
看護師さんが手際よく
ベッドに移してくれて
無事、ばあちゃんは新しい居場所に落ち着くことが出来た。
あれから早くも1年4か月
(この時点で)
ばあちゃんの持って生まれた生命力というか運命というか
点滴だけでこれだけの間、命をつなげてきた凄さに
改めて驚かされるけど
さすがに今ではかつての見る影なく。
体重も30キロ台まで落ちてしまった。
手足など触れたら折れてしまいそうだ。
ほんの時折かすかに見せる反応も
(まぁ、一瞬こっちをじっと見つめるくらい。)
以前のような一喜一憂を呼び込むほどではない。
こちらの都合でそのたび環境が変わったところで
ばあちゃんにとって何を意味することか。
そんな感じ。
ただね。
A病院でのこの1か月を
大きなトラブルなく過ごすことが出来たのは
家族として感謝しかないのだけれど。
ところで
病院の違いは建物や設備だけではない。
患者側が用意する身の回り品なども
病院ごとに違うのだ。
わりば市病院分館では
紙おむつは患者側で準備することになっている。
分館までは家から車で20分ほど。
A病院までの道のりと比べたら半分の時間で行ける。
これからは行き来しも易くなるから
オムツなどの身の回り品の補充がてら
洗濯も病院側に頼まず随時届けることに。
持ち込んだ荷物を収納場所に収めながら
そんな話を看護師さんとしていたら
仕事を途中で切り上げた
としお氏が病室に入ってきた。
そう言えば
としお氏
自身の入院と重なってしまい
ばあちゃんとは
約2か月ぶりのご対面なのである。
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Source: 13番目のあな