久しぶりのご対面
今日は一日「孫守り」の日。
今、孫くんがハマっているのが、またまた「恐竜ブーム」の再来。
で、いざ福井県は勝山市にある「恐竜博物館」へ行くことになったのです。
ここからの話は次回のブログに書くことにして、今日はまず、この報告からしたいと思います。
実はその福井から帰ってきた後、少し早く着いたこともあって、夫が急にこんなことを言いだしたのです。
「今からおばあちゃんのところに行くから」
「え?」
昨日のブログに書いたこと、バレた!?
「ちょうど○○(孫くん)もいるから、久しぶりに会わせてやろうと思って」
親孝行な息子は、ナニサマのことを忘れちゃいませんでしたわ。
孫くんはと言うと、少しビビりながら中に入って行きました。
なにか抵抗感を感じたのでしょうか。
フロアに入ると、ナニサマは一人で奥に座っていました。
孫くんの顔を見ると、嬉しそうでした。
「あら~、○○ちゃん、久しぶりやね~」
って、おばあちゃんらしい優しさを示しました。
そこまでは、おばあちゃんとしては、合格でした。
が、次の言葉にみんな唖然。
「私ね、髪の毛、こんなにも薄くなっちゃって、いやなんだわね」
と、孫くんに訴えたのです。
孫くんも、なんて答えたらいいのか、戸惑ってましたわ。
「○○ちゃんは、髪の毛が多くていいわねえ~」
って・・・
当たり前じゃん!
それでも、気を取り直して、
「大きくなったわねえ~」
「うん、ぼく、25キロあるよ」
って、孫くんもようやく環境に慣れたようで、ナニサマにも上手に対応してました。
そこで、出ました!
例の帽子の話!
「makoさん、帽子、欲しいんだわね」
「うん、聞いたけど、どんな帽子?」
「なんでもいいんだけど、つばのない帽子ね」
「あゝ、いつも被っていたいってことね?」
「髪の毛がこんなに薄くなっちゃって・・・」
確かに、家から離れてから、さらに髪の毛が抜けたような気がする。
「これじゃあ、おかしいから被った方がいいって言う人がいるんだわね」
出ました~!
ゼッタイに自分が欲しいとは言わない。
だれかがそうしろって言った。
変わってないねえ~。
「おばあちゃん、髪の毛が薄いからって帽子を被った方がいいよなんて言う人がホントにいるの?」
「そうなんだわね・・・」
まあ、鬼嫁もこのくらいにして、そういう帽子を探してこないといけないってことだけわかりました。
髪の毛なんか、薄くたっていいじゃんね。
施設にいるおばあちゃんたちだってそう変わるとは思えないけど。
いつまでも「女」なんですかね。
「どこかに行ってきたの?」とナニサマ。
「うん、勝山にね」
「勝山?勝山に何しに?」
ナニサマは福井出身なので、勝山のこともよく知っている。
「恐竜博物館だよ」
と、孫くんが答える。
「ほ~」
なかなかナニサマはしっかりしている。
「平泉寺には行かなかったの?」
「行かなかったよ」
と夫が答える。
勝山と聞いて、平泉寺を思いつくなんぞ、まだまだしっかりしてるわ。
短い訪問だったけど、ナニサマは、孫くんに、
「しっかりお勉強して、頑張ってね」
と、おばあちゃんヅラして、
「○○ちゃん、バイバイ~、バイバイ~」
って、さかんに手を振っておりましたわ。
孫くんも久しぶりの体面に戸惑っていたようだ。
おばあちゃんの前では、妙にかしこまって、優等生ヅラしていた孫くんが面白かった。
あんなに毎日会っていたんだものね。
懐かしかったと思う。
ナニサマも、思い入れがあるようだ。
それでもちゃんと、長男の孫くんのことも聞いた。
平等に思っていることをアピールした?(笑)
ナニサマも今日はきっと幸せな気分になれたでしょう。
親孝行な息子・・・でした。、
Source: 鬼嫁介護日記