親離れ子離れ
ここのところの夫の姿を見ていて、母親と息子の関係を思い描いてみた。母親と娘の関係も同じく考えてみた。
日本の社会において、長男が家を継ぐというのは当たり前の感覚だ。
特に会社経営や医者や専門的な分野の仕事においては、後継ぎが必要だという場合があるからだ。
後継ぎ=同居
この構図は切っても切れない関係だ。
そこで生まれる「嫁姑の確執」。
そして、その嫁姑の間で悩まされるのが夫の立場というわけだ。
私からすれば、夫を悩ます前に嫁姑が仲良くなれば問題ないのに、だ。
が、
そんなことあったとしても数%の人の話。
たいがいの嫁姑は、必ずと言っていいほど揉めている。(笑)
原因はどこにあるか。
それは母親がきちんと「子離れ」出来ていないからだ。
そして、息子の方もきちんと「親離れ」が出来ていないからだ。
親を大切に思う気持ちと「親離れ」の気持ちとは同じだと思う。
きちんと「親離れ」してこそ、真の親孝行だと思っている。
親離れできない社会人(これは女性も含めて)が生まれる原因のひとつは、子離れできない親の存在があると言われている。
親子関係では親が子供から離れようとするのが一般的だそうだ。
ところがそれが出来ないのは、親の「過干渉」。
「過干渉」は「過保護」とは違う。
「過保護」で育てられた子供は、子供の自己愛が肥大化し、それがもとで、人をいじめたり、不良行為を働くようになるのだという。
DVやパワハラといった行為は、そういう子供の成れの果てかも。
それに比べ、「過干渉」の親は、子供が望む前に手を出してしまう親だ。失敗させないよう、先にレールを敷いてしまう。
なので自我の発達の芽を摘み、自主性を否定し、親のロボットにしてしまう。
これが親離れの出来ない子供と子離れの出来ない親を作り出してしまう悪の根源というわけだ。
親離れが出来ていない人の特徴として
「親の希望した職業に就いている」
「親と同居していて、母親が外で働いていない」
「母親が買ってくる服を着ている」
「母親といつも買い物や旅行に行く」
などがあるそうだ。
そういう親離れが出来ていない人が結婚すると、同居して、あげく、伴侶より親の意見を優先するというのだ。
こういう人は親が亡くなるまで、無理なのかもね。
未婚の人は、まず一人暮らしをすることだ。
精神的自立
物質的自立
経済的自立
が大事になってくるね。
さて、世の亭主諸君は、きちんと「親離れ」出来ていますか?
嫁を悲しませてはいないでしょうか。
そういう嫁も、実家からきちんと独立して、いつまでも自分の親ばかりを追っていてはいけません。
あ、これはあくまでも精神的なことです。
親の援助(経済的なことは別として)は仰いでいいと思います。
いつまでも続くものではないのですから。
なんかねえ、姑と息子の関係って、やっぱり引くよねえ。
思いやるのは大事だけど、やっぱりもっとクールでいたいな。
かくいうワタクシもれっきとした姑です。
嫁さんたち、不出来の姑をお許しください。
Source: 鬼嫁介護日記