やっぱり噛み合わない
明日、一時帰宅をするナニサマだが、ショートから
「目薬が切れたので持ってきてほしい」
と言われこともあって、二人で行くことに。
ナニサマは、フロアにおりました。
そこで珍しくTVを見ていました。
薬の話をすると
「持ってきてくれたの?」
と、もう薬の世界に入り込み始めました。
「ちゃんと2種類あるのかね?」
「いや、一つのはずだよ。こっちは劇薬だから治っているのにむやみに使ってはいけないよ」
と説明するも、聞こえないようだ。ふり?
仕方ないので、夫は筆談を始めた。
それを読むも、なかなかさっと反応しない。
ボケているのか、納得したくないのか、どちらにもとれる。
しまいには、看護師さんに聞いてくれと言い出す。
夫が説明すると、看護師さん、納得。
それでも夫の言うことより看護師さんの方を信じるナニサマ。
「いいのかね?」
と何度も確かめるが、看護師さんも困ったような顔をして、私の方を見るなり、
「私にそんなこと言われてもねえ、私は指示されたとおりにやるだけですから、ねえ」
と苦笑い。
明日のことも説明するも
「え? 私が家に帰るの?」
「ちょっとだけだけど、○○(孫くん)が来るから会いたいだろ?」
「ああ・・・・・・」
なんか反応鈍い。
だんだんこんな風になっていくんだろうなあって思いましたね。
ところが、私の顔を見るなり、いきなり意気揚々と
「カーディガンねえ、あったわねえ」
が始まりました。
「いろいろあったわねえ」
むかついたから黙っていた。(笑)
「それ、持ってきてほしいんだわねえ」
「はい、わかりましたよ」
「持ってきてもらえんかねえ?」
さらにむかついたので、
「わかりましたよ!カーディガン、持ってくればいいのね!」
と大声で言ったら
「あの丸いボタンがついたやつねえ、あの・・・・・」
と、たいしてたくさんあるわけでもないのに、そのカーディガンの説明を始めたから、私はもうむかつき度200%に達したので、返事しなかった。すると、
「えっ?ほかったの?(捨てたの)」
と言い出したので、もうゼッタイ口きいてやるもんかって思ったね。
「何がほかったの?よ。
人をなんだと思ってるのよ」
と聞こえないと思って普通に言ってたら、聞こえていたみたい。(笑)
やっぱり会うと
むかつくーーーーー!!
私はもう背中を向けて、さっさと出口に向かいました。
ナニサマ、
「ありがとうね」
とだけ言ってましたわ。
完全介護より、この人としゃべることの方がどんだけしんどいか。
Source: 鬼嫁介護日記