中堅リーダーの役割り

毎年講演のお仕事をいただいている愛媛県老施協さんの研修会では、一昨年と昨年は管理職の方々を対象に人事・労務管理(離職予防、面談、内部異動、管理職の育て方等)・将来を見据えた事業運営(組織改革、地域貢献、アプローチ方法等)・人材マネジメントストレスマネジメントについて講義を行った。

しかもすべての会員施設の管理職がくまなく受講できるようにということで、年2回同じ内容で4時間の講義を1回目と2回目の期日を1月ほどずらして行ってきた。

その2年間の取り組みが一段落したので、今年度は管理職を支える、「中堅リーダー」の方々を対象に研修を行うことになった。しかし松山市だけでそれを行っても、参加できない地域の方もおられるかもしれないということで、今年は今月20日(火)~22日(木)までの3日間、松山市~今治市~伊方町の3地域を廻り、同じ講義を行うことにしている。

テーマは、「中堅リーダーの役割り」としており、講義の目的は、リーダーとして知っておくべき情報と知識を得ていただくこととして、その内容については、「部下を叱って指導できない職場環境であってはならない」という記事の中で少しだけ内容をお知らせしている。

職員の定着率が低い介護事業者の原因調査を行うと、現場リーダーに指導者としての資質が欠けるのが一番であることがわかる。

次に来るのは経営者及び管理職の問題である。叱ると怒るの違いを判らずに感情のまま職員に当たるような管理職のいる職場では、日常的にハラスメントが起きており、こういう職場の環境が良いはずがなく、若い有能な芽が摘まれていく。その結果残った職員は、どうしようもないほどリーダーシップやキャプテンシィーに欠けてしまうことになり、職員の定着率はますます下がる。これこそが大手術が必要になる典型的なパターンでもある。

そうした事業者に陥らないように、管理職の研修に引き続いて、中堅リーダー研修を任されているので、各事業で重要なキーパーソンとなり得るリーダーを育てる一助になるような講義をしてきたいと思って構想をまとめた。そのことは、「部下を叱って指導できない職場環境であってはならない」という記事でも紹介しているところだ。

職員が安心して働き続けることができるように、根拠のある方法で介護技術が伝承できる職場が求められており。そのことを言葉で伝え指導できるリーダーが求められている。

同時に介護という職業の、「魅力」を伝えられなければ人は定着せず育たない。その魅力とは、人の暮らしを豊かにする魅力であり、人を幸福にできるという魅力であるはずだ。

人がいない、時間がないという理由を挙げて、人を幸せにしない方法で、仕事をこなせばよいという場所からは、「こんな方法が利用者のためになっているとは思えない」といって人材が去っていく。そうしないために介護の魅力を再発見できる様々な事例も紹介したいと思っている。

それはフィクションではなく、僕がやってきたこと。仲間と一緒に作り上げた方法論だから、誰にも否定はできない事実である。

ということで愛媛県老施協主催の、「中堅リーダー研修会」の講演スライドも完成し、これから最終チェックしたうえで事務局に送るところだ。

この研修のお問い合わせは、愛媛県社会福祉協議会・福祉人材部人材研修課。(089-921-8566)までお問い合わせいただきたい。それでは当日受講予定の皆様、どうぞよろしくお願いしたします。

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Source: masaの介護福祉情報裏板