夏になると思い出すこと

暑い日が続くと、ナニサマのワガママを思い出す。(笑)

 

「暑い!」「寒い!」

 

が、異常なほどうるさかったことを。

今では快適な温度の中での生活。

変化がなく、クレームをつけることさえ忘れる毎日・・・と思いきや、

 

「ここは寒くてね、冷えて困るんだわ」

 

と、やっぱりぼやいておりましたわ。(苦笑)

 

暑い中、汗拭き拭き、デイに通っていたナニサマ。

家に帰れば、エアコンが入っていようと、

「扇風機、回してくれんかね」

「風が来るようにしてくれんかね」

と、注文が始まったっけ。

 

暑い夏、お風呂はデイで入る日だけ。

とは言っても、月曜から金曜まで毎日入れるわけだから、土日は我慢してもらうしかない。

もっとも、エアコンの中に一日中いるわけだから、そう汗もかかないと思うのだけど、風呂大好きバアチャンにとっては、毎日入りたい。

 

「makoさん、お風呂はやっぱりダメかねえ~?」

 

と猫撫で声で迫ってきたものだ。

 

介護当初は、ナニサマに言われたことはすべてやってあげていた。

疲れていようと、やりたくなかろうと、あの例の高圧的猫撫で声に優しい天使の嫁は、イチコロで殺されていたわけだ。

 

長い介護生活は、天使の嫁を鬼嫁に変え、「イヤなものはイヤ!」と言える強さを身につけさせてくれるのでした。(笑)

 

パジャマ探しも大変だった。

少しでも涼しいものをとデパートまで行って探しました。

 

今思うとやり過ぎていたのかも。

今のように拒否することを知らなかった私は、いいようにナニサマに使われていたんだなあって思い出すだけで、腹立たしくなります。(笑)

 

さて、久しぶりに夫が言い出しました。

 

「今日はおばあちゃんのところに行かないといけない」

 

まあ、仕方ないわね。

どうやら入所に関する書類を持って行くようだ。

一応やらなければならないことはやっていたようです。(笑)

 

 

Source: 鬼嫁介護日記