看護師さんからの電話
じいちゃん入院とばあちゃん転院。
それとほぼ同時に始まったパートタイムの仕事。
入院転院が重なってしまった当日は
シフトが決まったばかりだったのに
早速『休み』。
二人がそれぞれの病院に落ち着いた後も
いつ緊急の電話がかかって来るかドキドキの日が続く。
実際しばらくワタシの携帯には
双方の病院からの連絡が交互に来ていて
仕事帰りに慌てて電話を返すこともたびたびだった。
(ほとんど急を要する用事ではなかったけどね)
入院3日目には持ち直したかに見えたじいちゃんも
次第に元気がなくなってくる。
検査の結果
『飲み込む力』がないとの診断がおり
ばあちゃんと同じ『点滴だけ』になってしまったじいちゃん。
食べられないことで
このまま気力が落ちていっちゃうのか
はたまた
1年以上持ちこたえているばあちゃんと
同じ道筋をたどることになるのか
こればっかりは
おてんと様でも分からない。
そんなこととは全く関係なく
世間はちょうど改元に向けて
『平成最後の○○』で盛り上がっていた。
それから約2週間後の23日。
夜遅く
やはりワタシの携帯がなり、出ると
じいちゃんの病棟の看護師さんからだった。
そう言えば
初任者研修の講義で習った覚えがある。
死期が近づくと
顎をアグアグさせるような呼吸が現れのだるそうだ。
そんなに急に来るものなの?
じいちゃんのことだから多分大丈夫だなんて
誰が言った?・・・あ、ワタシか。
現時点では血圧の下降もそれほどではないので
今すぐどうこうというわけではありませんが
心積もりはなさってください。・・・と看護師さん。
翌日としお氏が病院へ向かい
様子を見届けてから
急遽各所に連絡。
義弟のよしおさんと
近しい親戚に見舞いをお願いした。
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Source: 13番目のあな