「お母さんは納得したの?」

今夜は夫と二人で鍋をつつく予定だったのに、夫が大晦日の鍋を予約したいからと言って、急遽料理屋さんに行くことになってしまった。

 

夫が仕事の電話で車からなかなか降りないので、私一人先にお店に入っていった。

しゃべっていると、そこの奥さんが、

「おばあちゃん、まだ病院?」

って聞いてきた。

「お正月は退院してくるの?」と。

「そのままショートに行って、多分そのまま施設になると思う」

と答えたら、びっくりした表情になって、

「そうだったの。で、おばあちゃんは納得したの?」

とも聞いてきた。

なるほど、納得かあ~、と初めてその言葉の意味を考えている自分がいた。(笑)

「実は直接には聞いていない。でも、元に戻らない場合は、もう面倒見れないから施設だよって言ってあるので、わかっていると思う」と私。

「うちの姑さんは、嫌だってごねたから大変だったわ」

と奥さん。

「一人で家にいるからほっておいてくれって。野垂れ死にしようとこっちの勝手だって、そりゃあ~、大変だったんだから」

「まあ、死んでやるっていう年寄りに本当に死ぬ人いないけどね」

と冷たく私。(笑)

 

施設に入るんだって、安くはないんだから。

私からしたら、施設に入れる高齢者は幸せだって。

 

そんな話を帰り際、なんとなく夫としていたら、夫も仕事先で言われたんですって。

「母親を施設に入れることにした」と言ったら

「お母さんは、納得したの?」って言われたんですって。

 

なるほど、本人の意思も大事なんだって、初めて気が付いたわけだけど、だからといって「NO」と言われても、それじゃあ~とはなりませんから。

 

ふ~ん、納得か・・・。

残念ながら納得も何もあったもんじゃない。

出来んもんは出来ん!

それしか言えない。

 

さて、今日の美味しいご馳走はというと、

生牡蠣

鮟肝

ナマコ

鮑と合鴨のバター焼き

刺身

鰻鍋

 

 
夫の食道楽にも困ったものだ。
私たち、なんだか早死にしそう・・・。
 

Source: 鬼嫁介護日記