要介護でも「サ高住」に入れる!?

今朝の日経で、家賃8万円未満の安い「サ高住」は多くの介助が要る

「要介護3以上」の入居者が5割を占めたと報じていた。

 

「サ高住」と言えば、自立した高齢者向けと聞いていたが、今や特養が対処すべき低所得で体が不自由な人が流入しているというのだ。

安い「サ高住」は介護報酬で収入を補おうと過剰に介護を提供しがちで、特養よりも公費の支出が膨らむ懸念が出てきたそうだ。

 

サ高住は、法律上「住宅」なので、介護は義務ではない。

訪問介護を使いたい入居者は、介護事業者と契約するが、実際は介護拠点を併設し、事業者が同じケースが多いそうだ。

 

となるとどういう問題点が出てくるかというと、

 

家賃を安くして入居者を募り、自らの介護サービスを多く使わせる

 

といったことが起きてくる可能性が高くなると言うわけだ。

 

それに比べ、「特養」は毎月一定額の利用料も相対的に安く、その範囲で食事や介護を提供するので、必要以上にサービスを増やして、介護報酬を稼ぐということは起きない。

 

ただ「特養」も職員の人手不足もあって、なかなか入居できない。

なので行き場を失った高齢者が、サ高住になだれ込むというのが、今の現状らしい。

 

ひどい話だと、「介護報酬を安定的に得るために、要介護度の高い人を狙い、軽い状態の人は断っている」

というのもあるらしい。

 

介護報酬の1~3割は利用者負担。

残りは税金と介護保険料で賄うわけですから、要介護度が進むと支給上限額は増えると言うわけだ。

国も、これほど介護施設化するとは考えていなかったということだ。

なので、こうした一部のサ高住が介護報酬を運営の調整弁に使いだすと介護保険制度の持続性が揺らぎかねないということらしい。

つまりは、公的支出が膨らむ懸念が出てきたと言うわけだ。

 

でも、すべてのサ高住がそうだというわけではないということを付け加えておかなければならない。

 

ナニサマの介護をしてなかったら、そんなニュースにも目もくれなかっただろうと思う。

でも、もうすぐ自分もそんな心配事の仲間入りするのだ。

今や他人事ではない、ってことですわ。(;^ω^)

Source: 鬼嫁介護日記