介護現場でも悲しい事件
2017年夏、岐阜県の高山市にある介護施設で入所していた高齢者
5人が相次いで死傷した事件があったことを覚えておられるだろうか。
元介護職員が、傷害容疑で送検されたが
「暴行してない」
と容疑を否認しているそうだ。
そこで、介護職員さんたちのストレス問題が取り上げられていたが、介護をした者なら、そのストレスが何たるかは理解できるはずだ。
コメントを下さる介護職員さんでも、暴言・暴力、労働のきつさを訴えておられる方もおられましたが、排せつ物の汚物を片付けたりするときなんぞは、ホント、悲しくなりますよね。
朝一番に、ベッドの上で便を漏らしたナニサマのおしもの世話をしたときや、トイレを詰まらせて床を汚物で溢れさせられ、その後始末をしたときなんぞ、「私、何か悪いことした?」って心の中で泣きましたわ。
いくらお仕事とはいえ、気持ちは同じだと思う。
今朝の新聞では、奈良の介護施設でも同じころ入所者の女性が殺害された事件で、元介護職員が逮捕されたそうだ。
本人は
「身に覚えはありません」
と否認しているそうだ。
どちらも否認しているのは同じだが、内部の犯行であることは明らか。
相手は皆90を過ぎた高齢のおばあさん。
年齢だけ聞くと、なんでそんな弱いお年寄りに手をかけるんだって、鬼畜にも劣る行為だと腹も立つけれど、そこまで思いつめさせるのが、介護なんだって、理解できる自分もいるのだ。
奈良の運営していた医療法人の理事長さん、
「過去に施設閉鎖も考えた」
とのこと。
いやいや困る、施設がなくなっては困る。
そう思っている人もたくさんおられることでしょう。
こういう事件があると、本当に心が沈みますよね。
私たち夫婦でも、毎日姑と暮らしていて、どれだけ腹が立ったかわかりません。夫なんぞは、親でなかったら手を挙げているかもしれない、なんて言ったこともあります。
施設に入れる決心をした時でも、人使いの荒い性格だから、職員さんにいじめられないといいけどって心配したこともありました。
そんな毎日の中で、ストレスを溜めながら働いておられる介護職員さんたちには頭が下がります。
こういう悲しい事件が起きないよう、これも中で対策を考えていかないといけない問題でしょうね。
Source: 鬼嫁介護日記