「死」に対する考え方
ナニサマが、それこそ可愛くて仕方ないはずの次男(義弟)が、来ると言って来なかったことで「死んだかね」と言ったあのおおぞましい言葉。
okoさんが、年寄りにはありがちな言葉だとおっしゃったのを、変に納得してしまいました。(笑)
93にもなると、人の死に対しては意外に淡白になるのかもしれない。
ナニサマには弟が二人、妹が二人います。
上の弟はもうずいぶん前に亡くなりましたが、下の弟と上の妹は立て続けに最近亡くしています。
夫は母親がショックを起こすのではないかと、なかなか言い出せないでいたが、そんな夫の心配なんかなんのそのでしたわ。
「ほう、そうかね、死んだかね」
それで終わりでした。
もうそのくらいの年齢になると、どこか諦めているところもあるんでしょうねえ。
死に対して、もう驚く年齢ではないのかもしれません。
だから、しばらく会わない人のことを、平気で「あの人、最近見ないけど死んだのかねえ」なんて言葉が普通に言えるんでしょうねえ。
しかし、今回は息子ですからね。
ナニサマは、義弟の前では母親ヅラをします。
「お酒飲み過ぎないようにね」
「気を付けて帰ってね」
とか、私たち夫婦にはゼッタイ言わないことを言います。
素直に「わかったわかった」と言っている義弟が愛しいのかもしれない。
そして、帰り際、儀式のように手を握っていくのです。
いつも(永遠の別れか)などと鬼嫁は冷ややかに眺めております。
そして、私はそういうこと好きではありません。
バアチャン、流れで私にもしようとする時がありますが、やんわりかわす鬼嫁です。(;一_一)
年寄りの失言はそう思うとたくさんあります。
あまり深く考えないで言葉を発するからかもしれません。
私の父方の叔母なんか、悪意はないと思いますが、一番上の姉(私の伯母)が認知症になって施設に入っているのだが、時々会いに行っては「もう、すっかりパープリンになっちゃってねえ・・・」
などと平気で言いますからね。
桜田五輪大臣が、また失言したらしいけど、脳学者の茂木さんに言わせると「おじさん発言」だそうな。
この人も悪意や他意があるとは思わないが、発する言葉の重みに対してあまりにも無頓着というか無警戒。
そう意味では麻生さんも同じ。
みんな「おじさん発言」なんで「大臣発言」をしないといけません。
これじゃあ、ナニサマの「死んだかね」と変わりありませんよ。
言い過ぎ?失礼しました。(笑)
Source: 鬼嫁介護日記