あれから8年・・・

まだ現役で勤めていたころ。

介護生活が始まって2年目に入ったころでもあった。

 

8年前の3月11日のその時間、私は会議室で会議をしているときだった。忘れもしない。

大きく揺れた部屋の中で、最初はみんな眩暈でも起きたのかぐらいのふわ~っとする揺れだった。

それから、だれかが「地震だ!」と叫んで、思わずテーブルにしがみついた覚えがある。

 

揺れが落ち着いたとき、一人がすぐに会議室を飛び出し、事務室へと走りTVをつけたようだ。

戻ってきて、「大変なことになってる」と報告したのを今でも忘れない。

 

つらいことが遭っても、時は容赦なく過ぎていく。

気が付けば、もう8年、いや、やっと8年と思っている方もおられるだろう。

今日の新聞では、

避難 なお5万人超

インフラ大半復旧

の見出し。

 

改めて胸傷む数字だ。

 

 

私にとっても、大変な時期を迎えていたころだ。

仕事もメチャメチャ多忙を極めていて、だからといって時間外仕事も介護があるのでままならず、毎日タイトな時間を費やしていたころである。帰るころは渋滞の時間帯。

何度居眠り運転しそうになったことか。

それをなんとか妨げてくれていたのは、その日の夕食の献立。

「今日は何を作ろう・・・」

だった。

 

東日本大震災は、いろいろな意味で私の人生に暗い影を落とした出来事でもあったのだ。

 

まだ孫もいなかったので、介護のことだけが重くのしかかっていた時だった。姑のデイやショートもまだきちんと確立できておらず、模索しながらの介護だった。

よくやったよなって。

やっぱり50代はまだ若かった。(笑)

 

あの時ゲッソリ痩せたお肉が、今はとうに戻っている。

それもまた哀し・・・。(;^ω^)

 

 

Source: 鬼嫁介護日記