長男の嫁だからといって介護は必須?
昨日NHKの番組を何気にチラッと見ていたら、介護の話だった。
もうこの手の話は、見ないし、聞かないのだけど、ほんのしばらくだけ耳を傾けてみた。
興味があったのは、
「介護は想定内だったか想定外だったか」
のアンケートの結果だった。
メモしておけばよかったのだが、「想定外」と答えた人がもちろん一番多くて3分の1強だった。
その番組の中で、気になったコメントが
「親が元気な時に、親子で介護について話し合おう」
ってこと。
つまり、いざというとき困らないために、介護についての情報をもっておくことが大切だと言うのだ。
確かにね。
私たちが介護を始めた時は、介護サービスのこともそんなに詳しくは知らなかったし、もちろんショートなんて制度があることも知らなくて、出かけなければいけない時に夫婦で四苦八苦した覚えがある。
そういう意味では、あらかじめ情報を得ておくことは大事だと思う。
が、
ここで最初のアンケートの結果が物申すのである。
介護は決して想定内ではないってこと。
長男の嫁だから、義親の介護はゼッタイしなければならないって誰が決めるんですか?
このご時世、少子化と言われて久しいから、次男や三男を探す方が難しい。
となると、結婚すればほとんどの嫁さんがジジババ付きとなるわけだ。
「介護ありき」が先にきていたら、やっぱり結婚したくなくなるよね。
「可愛いおばあちゃん」なんかいません。
どんなに仁徳者であろうと、高齢になれば自己中になりワガママになり、やってもらって当たり前精神になっていくのが世の常。
実の親ならば産んでくれた感謝と育ててくれた恩があるから、介護もやろうと思うかもしれないが、実際は娘しか持たなかった親は、寂しく施設にお世話になるしかないのだ。
それなら実子である息子が介護すればいいのだが、実際は男の人ではなかなか痒いところまでは手が届かず、結局は嫁さんに世話になるしかないというのが現実である。
やっぱり事前に夫婦で話し合わないといけない事項ではあるが、現実は避けて通りたい案件でもある。
でもね、長男の嫁だから当然というのはやめてほしい。
あくまでも嫁の気持ちを尊重してほしいというのが、長男の嫁だった私の切なる思いである。
Source: 鬼嫁介護日記