医学はどんどん進歩する・・・

ありがたいことだ。

だけど必要とされている人の命も救えないことも度々。

 

仲良くしていた鮨屋の奥さんが亡くなって1年が過ぎようとしている。

親しい人の死からの年月は一際早い。

 

彼女はおそらく膵臓がんだったと思われる。

 

手術もしたが、結局は助からなかった。

 

今日のネットニュースで

 

がん10年生存率、56.3%に

早期の乳がんは9割超

 

とあった。

でも部首によって違うのよね。

肺は31.0%、肝臓は14.6%だった。

 

最後に蕗採りに行った時のことが忘れられない。

 

「ご飯が食べられないの」

と呟きながら

「でもね、私、好きなことやりたいの。それで死んでもかまわないって思っているんだわ」

と。

 

彼女を病気にしたのは、お酒だった。

そして、病気の痛みを忘れるために、飲んではいけないお酒が止められなかった。

彼女は死を覚悟でお酒に頼らざるを得なかった。

家族を愛し、仕事を愛していた彼女でさえ、病気の苦しみには耐えられなかったわけだ。

 

それを思うと、心が痛んだ。

幸い、ご主人は立ち直って、店を続けているのでそれだけが救いとも言える。

 

癌の生存率が50%超えしたといっても、2人に1人は助からないと言うことだ。

 

私は母を癌で亡くしている。

父も、直接の死因ではなかったが、癌だった。

 

なので、その恐怖感は未だにないわけではない。

 

義父もやはり癌だった。

しかし、夫は母親に似ているので、今のところ癌の心配はなさそうだ。

 

医学の進歩は、確かに人の寿命を延ばしてくれたが、伸びた寿命を本当にありがたいと思えるようにならなければ、真の医学の進歩とは言えないのではないだろうか。

Source: 鬼嫁介護日記