すっかり介護日記もヒマになってしまって・・・
そろそろ介護日記のジャンルを卒業する時が来たかなと思っているこの頃です。
ナニサマが我が家から離れて、もう5カ月が過ぎました。
離れてからの月日の流れのなんと早いことか。
介護していたときは、一日一日が本当に長かった。
朝起きて自分の部屋から出てくるナニサマの顔を見て
「おはよう」の挨拶。
最後の数年は、明るく言ったことがない。(笑)
ナニサマは、立ち止まって
「おはよう」
と大きな声で挨拶してくる。
その声に
「今日も一日よろしくお願いしますよ」
と言っているのが、ひしひしと伝わってくる高圧的な声の大きさだ。
私はあまり朝はたくさん食べないので、朝食はナニサマの方が盛りだくさん。完璧な食事である。
薬もしっかり飲む。
牛乳も毎日カップにいっぱいしっかり飲む。
デイの準備を始めると
「あ、薬、入ってます?」
「あ、塗り薬、入ってます?」
「あ、膏薬、入ってます?」
「あ、目薬、切れてないかね?」
毎日、どれか言わないと気が済まない。
塗り薬や膏薬が切れ始めるのをちゃんと把握しているナニサマ。
膏薬は手元にちゃんと置いてあって、自分で入れるようにしてあっても、やりません。
巧妙なんです。
「あ、そういえば・・・」
ってな具合に、私がやらざるを得ない状況の中で言ってくるのです。
実に人を使うことに卓越していた人であります。
それは私だけではなく、人が来れば、だれかれ構わず使います。
ケアマネさんとて同じ。(笑)
これからは施設においてもそうなるでしょう。
夫は、そんな母親の性格を懸念して、施設に入れることに躊躇した原因の一つでもあったわけです。
あんなに人をこき使っていると、いじめられても仕方ないな、と。(笑)
なかなか施設は空くようで空きません。
ロングステイが続きます。
こちらも落ち着かない毎日です。
家も片付きません。
先日、ショート先からの電話は、靴のマジックが緩くなったので他にも靴があるのなら持ってきてほしいというもの。
先日、片付けていたら履けそうな靴がまだ2足残っていました。
ナニサマは、なんだかんだと言って新しいものを作らせる名人。
特注なので簡単には買えません。
出来上がってきたものでも、すんなりOKはゼッタイ出ません。
あーだこーだと1カ月以上直しがかかります。
神経質なのか、生来、人を困らせるのが好きなのか、とにかく何でも大変だった。
そんなナニサマが、洋服だけは
「そういうのほしいの、makoさん、買って」
と簡単におっしゃる。
自分のを買うのも迷うのに、ナニサマの服を買うのは大変。
それをいとも簡単に「買って」とおっしゃる。
そのうち、買ってもらったものが気に入らないと
「makoさんが着ている服でいいからちょうだい」
と言い出す。
どれだけ取られたか。
今思うと、いい根性してたわ。(笑)
あゝ、こんなことももう思い出となったかと思うと、それだけで
し・あ・わ・せ
Source: 鬼嫁介護日記