駆け込み寺は欲しいよね
「春眠暁を覚えず」とはよく言ったもので、ホントここのところぐっすり寝れるのです。
トイレにも起きず、朝までぐっすりです。
6時に目を覚ましたものの、グダグダとお布団にもぐってやっとその30分後に起きだすと言う体たらく。
ナニサマがいた時には考えられない贅沢な朝です。(笑)
おかげで、今朝は散歩をサボってしまいました。
新聞でふと目にした記事。
認知症は入院しても治せません。
わかっているとはいえ、実際認知症を発症されている親御さんを介護なさっている家族には酷な言葉ですよね。
家族のほとんどの方は延命治療を望まないと言います。
ところが、最期が近づき、自力で食事が出来なくなると「点滴ぐらいしてほしい」と言うそうです。
しかし、終末期の点滴は命を延ばす効果より、本人への負担が大きくて苦しいそうです。苦痛を伴う場合もあるといいます。
見守る立場としては、何もしていないと思われるのがつらいからだと言います。
「病院なのに点滴しないんですか」
と詰問されることは、医療者にとってもつらいことだと言います。
大事なのは医療よりケア。
「暴れて手に負えない」
と苦しんでいる家族に対しても
「他の入所者に迷惑をかけるから引き受けられない」
と断る介護施設。
結局、精神科病院が引き受けざるを得なくなるという構図。
つまり「駆け込み寺」というわけだ。
精神科に長期入院させることに決して肯定的でない医師をして
「駆け込み寺はどうしても必要なものです」
と言わしめてしまう現状。
我が姑ナニサマは、お陰様で身体不自由というだけで、認知症は今のところなんとかクリアしています。
暴言も吐かなければ、暴力もない。
そういう意味では、静かな老人である。
篤いケアをしてくださる介護施設で、あとの人生を静かに過ごして頂きたいものです。
私たちの結婚記念日にわざわざお祝いのコメントを下さったブロ友さんに感謝しながら、周りに迷惑をかけない老人になれるよう努力しようと、新たに気持ちを引き締めた日となりました。
Source: 鬼嫁介護日記