入浴介助の結末①
昨日、介護で何が嫌だったかを書いたのだが、入浴介助の思い出は、とてつもなく深いです。
介護条件の中に、普通の流れとして入浴介助がありました。
風呂をリフォームする際にも、介助できるようにバスタブは低く、全身が横たえれる長さにしてもらいました。
もちろん、洗い場は広くとってあります。
脱衣場には椅子が置いてあり、ナニサマが座って脱ぎ着できるようにしてあります。
もちろん、脱衣室も浴室も、冷暖房完備です。
私自身も入浴介助することになんの懸念も持たなかったといっていいでしょう。介護の一つだと割り切っていたのでしょう。
私たちは毎日のように入浴しますが、体の不自由なナニサマは特に出かけるでもなく、汗かくこともないので毎日入浴する必要はないと思うのですが、彼女は無類の風呂好き。
どんな体になろうと、どんなに迷惑かけようと、譲らないのです。
ヘルパーさんに入ってもらっていたのですが、週に1回、私がお稽古を続けていたので、帰りが遅くなるので夕飯とナニサマの世話を2時間ほど看て頂いていたことがありました。
そのヘルパーさんに、
「お風呂なんか施設では週2回がいいところよ。そんな毎日入れなくていいのよ」
と言われました。
1日おきにしようと提案するも却下。
結局毎日入浴させていたのが初期のころです。
そのうち入浴させてくれるデイケアに入り、週2回は確保したものの、あと5回は家で介助してました。
あろうことか、お風呂に入ってきていても、寝る前に入りたいと駄々をこねられ、入れてやったこともありました。
私は定年になってからも3年間、再任用で働きましたから最後の方は肉体的にもつらかったことを覚えております。
あの「あれせーこれせー」のナニサマが黙っているわけもなく、入浴の時間が近づいてくるとソワソワし始め、私が休んでいると、傍に来て
「今日はお風呂は入れてもらえないのかねえ?」
と大声で言う。
これが実は一番きつかったかも。(笑)
そのうちデイケアも変わり、週3回は確保され、これはずっと後だがデイサービスにも入浴設備が出来、なんと週5回は確保されたのでした。
そうなってからは土日のどちらかだけ家でお風呂に入れてたのですが、前のブログにも書いた通り、顔を骨折して入院となったのです。
恐らく、もう涼しくなったからというのに、冷風をつけようとしたので、私が止めなさいと言ったのが気に入らなかったのでしょう。
私がちょっと目を離したすきに自分で冷風をつけに行ったんだと思います。それで前倒れになったんだと思います。
本人は「どうしてこうなったのかねえ」と最後までしらを切り通していましたけどね。(笑)
続く。
Source: 鬼嫁介護日記