介護して思ったこと

今朝NHKTVの「あさイチ」で、呼子の烏賊刺しが出てましたね。

もう一度食べたいソウルフードと言っても過言ではないのが、この

佐賀で食べた「呼子の烏賊刺し」です。

 

(画像お借りしました)

 

九州に旅して忘れられない食べ物と言ったら、これです。

元々烏賊刺しが好きな私でしたので、遭遇した時の感動と言ったらありません。

 

番組では、ベテランのおじさんが、生きている烏賊を水槽から上げて刺身を作るのですが、その時間、なんと55秒びっくり

 

「どうしてこんなに速く作ることが出来るんですか?」

との(ちょっとまぬけな(笑))アナウンサーの質問に、一言。

 

「慣れですよ」

 

うん!わかる!

その一言だよね。爆  笑

 

私は介護も結局それなんだと思いました。

 

「慣れ」なんです。

 

私が一連にやってきた介護も初めは訳が分からなくてアタフタとし、手間取りただただ夢中で嫌だとかどうとか考えている暇なく過ぎて行ったと思います。

とにかく「慣れること」、それが一番だと思いましたから。

 

そして、慣れてくるのと同時に見えてくるものもあります。

 

「なんで、こんなことまでやらないといけないの?」

 

ってことが。

慣れてきたからなんだってやれます、出来ます。

だけど、同時に夢中だった時には感じなかった疲労感が襲うようになるのです。

介護は達成感の薄い仕事です。

いくらやってもだれも評価してくれません。

「嫌だ」と言わない限り、だれも苦労なんか知らないし、知ろうともしないで生活してます。

そう、嫁がやって当たり前の構図が出来上がっていくのです。

そして、嫁も苦しいながらも声が発せられない。

みんなが私を頼っている。

私がコケれば、みなコケるんだと思うと、「辞めたい」の一言が言い出せなくなるのです。

 

そして自分に言い聞かせるんです。

「あなたのおかげ、あなたのおかげ・・・・・・」と。(笑)

 

うちの場合は、とにかく姑が嫁にしっかりと依存していたということ。

何をやらせるのも、やってもらうのにも嫁の私じゃないとダメだったってこと。

それはもう痒いところにまで手が届きますからね。

こんなにありがたい女中はいませんよ。(笑)

 

夫は確かにいろいろ手伝ってはくれましたが、入浴介助のような大変な介護には最後までノータッチでしたから、ある意味、自分を通したと言うべきか。(笑)

だけど、嫁にはそんな選択肢ないですからね。

 

夫に「出来ない」と言われれば、私がやるしかないですからね。

 

でも、私はそんな夫を恨んでなんかいませんよ。

夫は違う面でよくケアしてくれたので感謝です。

今でも「行きたいところある?」って聞いてくれます。

贅沢させてくれることもあります。

彼なりの罪滅ぼしなんだと、理解してます。

その点では、きょうだいである姉のところもそうです。

義兄は社長にまで昇りつめた人。

それこそしょっちゅう飲み会ばかり。

へべれけになった義兄をどれだけ介抱してきたかわからない。

もう後期高齢者になった義兄は、とうに引退して家にいる生活だ。

今では姉が行きたいと言うところはどこにでも連れて行ってくれる。

私と出かけても一切文句は言わない。(笑)

今は懺悔の日々かもしれない。(笑)

 

それぞれの持ち回りと言うものがあるので、私は夫を非難しようとは思っていません。

今はこの10年があったから、私もヒトトシテ成長することが出来たんだし、何より人の痛みがわかる人間になってきたかなと思うこの頃でもあるからです。

 

あれ?ちょっといい人に書きすぎちゃった。お許しを。てへぺろ

Source: 鬼嫁介護日記