いつも想定内のナニサマ
夫の古希祝やら孫太郎のお宮参りだとか、我家のイベントが続いたので、すっかりナニサマ報告が遅れてしまいました。
あの日というか昨日のことですが、夫婦喧嘩をしたお陰と言うか、夫が一人で集音器を取りに行き、それをナニサマのところに持って行ったときのお話です。
珍しく、夫がそのことの顛末を話してくれたのです。
あまりに想定内過ぎて、夫も話さずにはいられなかったのでしょう。
まず集音器。
残念ながら実物を見ていないので、イメージがイマイチわかないんですが、どうやらこちらが思ってるほど簡単な代物ではなかったようだ。
まず、一応医療機器ということで、本人以外使ったりしてはいけないのだそうだ。
なので、わけのわからない年寄りに説明だけで理解させるのは結構至難の業といえるらしい。
操作も慣れるまでなかなかうまくいかないらしい。
実際、ナニサマに取り付けたところ、音の大きさがよくわからず、聞こえたり聞こえなかったり、あげくはキーンという音が出て、あの神経質なナニサマが
「もういやだ!」
と放棄したらしい。(笑)
まあ、これって想定内ったんだけどね。
夫は注文した後、
「使わないって言い出しそうだから、補聴器は高額だからやめておこう。集音器なら被害も最小で済む」と。(笑)
説明するも、夫が使えないから加減の仕方がわからないので、なかなか理解させるのが困難だったようです。
それからもう一つの懸念事項。
電話で足がむくみ始めているとの連絡があり、クッションを持ってきてくれだの、靴下は短いものにしてくれだのとの連絡があったので、新しい靴下を4足も持って行かせたんですよ。
「名前、書いてくれた?」
の一言で夫婦喧嘩が勃発したあの靴下です。(笑)
「あ、あの靴下だけど、おばあちゃん、『履かないから持って帰って』だってさ」
ガビョーーーン!!!!
やっぱり、この人には振り回されますね。
行ったとき、ナニサマは靴を脱いで足を椅子の上に乗せていたそうだ。
起きているときはいっときだって、靴を脱いだことのないナニサマが脱いでいたことにも驚いたと言っていた。
「なんで急にむくんだのかな~?」
「歩かなくなって座ってばかりだから、血行が悪くなってるんじゃないの?トイレでちょっと移動するぐらいでしょ。だと思うな」
と私。
一種のエコノミー症候群?
というわけで、まだまだナニサマのお世話は続きます。
次は車椅子に乗せる座布団を持って行かないといけない。
今まで使っていたものは、布が薄くなってきたと言うのだ。
さて、集音器、一応置いてきたそうだから、案外知らん顔して使っているかもね。そういうところのある人だから。ふふふ。
Source: 鬼嫁介護日記