介護支援専門員の皆様に伝えたこと・伝わったこと。

北海道はやっと桜の季節になって、春を感じる日が増えたと言っても、このところ気温がエスカレーターのように激しく上下している。震える寒さになったり、上着を着ていると汗ばむ陽気になったりするため、体調が崩れないか心配になる。(※激しい気温差の例えに、エスカレーターという表現を使うのは自分でもどうかと思っているが・・・。)

そんな北海道から今日は東京に向かうために、現在新千歳空港の「さくらラウンジ」でこの記事を更新している。明日は10:30から一ツ橋の日本教育会館で行われる、連合主催の医療・介護フェス2019に開始時間から参加するために、前日に当たる今日の移動となった。

しかし今日は単なる移動日ではなく、こまごまとした仕事もこなす予定が入っている。羽田に着いたらその足で馬喰横山駅近くにある出版社・ヒューマンヘルスケアシステム社に向かい、そこで取材を受けるとともに、今秋にも出版予定とされる新刊本の打ち合わせを行う予定になっている。夜は夜で別の予定も入っており、ほとんど空いている時間はない。(※夜は単なる呑み会だろうという突っ込みはご遠慮願いたい。言い返せないので・・・。)

北海道の田舎を拠点に活動している僕にとって、都会に出るついでに、そこでできることをできる限りしておくことはいつものことであり、それはとても重要なことである。呑みニケーションもおざなりにできないのである。

こんな風に、連休が明けて僕の仕事もやっと通常に戻ってきたわけであるが、連休前の4月26日(金)に、福島市で行われた福島市介護支援専門員連絡協議会・総会の中で行った記念講演会のアンケート結果が送られてきた。

居宅及び施設の介護支援専門員の皆様が70人以上受講された講演のアンケートに65人の方が回答され、貴重なご意見もいただいているので、ここで紹介したいと思う。

※4/26 講演『介護支援専門員に求められる役割~医療・介護連携からターミナルケアマネジメントまで』の受講者アンケート結果。

福島市介護支援専門員連絡協議会研修アンケート福島市介護支援専門員連絡協議会研修アンケート2

感想
・時代アセスメント、人生会議について深めたい
・介護支援専門員としての役割、ご家族、本人の不安な(わからない)気持ちに寄り添いながら仕事をしていきます。
・言葉に力があります。勇気付けられました。
・ケアマネとしてやっていると思っていることも再確認、再認識することができました。ありがとうございます。
・介護支援専門員としての姿勢を改めて考えさせられた。医療との連携、退院前から大事である事、他勉強になりました。最新の情報(報酬など)聞けて良かった。
・とても分かりやすく良かったです。
・特養で働いており、食事が摂取できなくなった際に、胃ろうにするのかしないのか…の選択で、非常に悩まれるご家族の姿を良くみます。入所前にご本人(利用者の方)が答えられるうちに意思を聞いておいてくださいと説明するものの、親にそんな事聞けない…と話されることが多く、いざその時になると”聞いておけば良かった…という声が良く聞かれます。先生の実体験のお話を聞いて、聞きにくい事でもしっかりと聞いておかないとあとで悩んでしまう事、また、利用者さんへも自分から話しておかないと子供たちを悩ませてしまう事を改めてしっかり伝えていきたいと思いました。
・自己決定をうながす支援が大切と学びました。制度の医療知識について学ぶ必要性を感じました。
・実例での紹介が多く、大変勉強になりました。
・介護支援専門員として考えさせられることがたくさんありました。資料を参考に再度整理させていただきたいと思います。改めて、本人の意思を確認しできるうちに確認する事の大切さを感じました。実践したいと思います。
・不確実な点が明確になり大変良かったと思います。
・施設の職員です。本当に枯れるように静かに亡くなっていく利用者様を家族と一緒に看取っていくことが大事だと思います。根拠のある説明ができるととても強みになると思いますので本を買わせていただきます。
・サービス利用についてだけじゃなく、命や人生、家族と向き合うための面接をすることが大切だと教えてくれる内容でした。
・ケアマネの役割はいろいろあり、本人の意思決定をすることに導く支援者、代弁者である大きな役割を担っていることが分かりました。
・自立支援や自己決定の重要性認識しプラン作成に望みたい。
・細かい部分まで確認する事ができた。
・少し早口でしたが、伝え方が良く、だいぶ理解できました。意思決定の支援はとても難しいのですが、今後自分が行うのに参考になりました。
・具体的な加算内容などがあり、実際の業務に活かせると思いました。
・財源ばかりを気にするのではなく本当に利用者さんの意思を組み込んだプラン作りを行うことが大切だと思う。利用者さんが元気なうちにしっかりアセスメントし話し合うことの大切さを理解した。
・今後の情報もあり大変勉強になりました。
・自分の考えを改めさせるような言葉がたくさんありました。明日からの仕事から、改められた事柄を取り入れて、業務をしていきたいと感じました。
・介護保険と実際についての説明ありがとうございます。これからは改正される部分について知ることができました。
・ケアマネジャーの役割を改めて自覚できた。とても分かりやすい話で良かったです。
・わかりやすい内容で、理解ができました。ありがとうございました。
・”その人の生きてきた時代を知る”というところと、最後の動画が特に印象的だった。その人を知ることからよりよい支援が生まれると思う。動画に福島の魅力もたくさんのせていただきありがとうございました。福島の支援者として頑張ります。

主な感想・意見は以上の通りである。一番最初と最後の意見では「時代のアセスメント」に触れているが、これについては僕が講演の中で、個別のアセスメントは大事だが、それだけではなくその人が何歳であるかという年齢別に、何歳の時にどんな時代の動きがあったかという、「その人が人が生きてきた時代背景」のアセスメントの重要性を、具体例を示して説明したことと関連していると思う。そのことが理解されてとてもうれしい。(※早口とのご指摘、反省します。なかなか直せません。)

僕の講演では、僕しか提供できない新情報や、僕しか解説できない国等の裏事情もわかりやすく伝えている。だから僕の講演を聴いた方は、その時点で僕の講演を聴いていない人より確実に情報と知識のレベルでは一歩前を歩くことができていると断言できる。そのことを大いに利用してほしい。

この講演は、3.11という震災で大きな被害を受けた「福島市」という地域で頑張っている皆さんに向けての講演だった。受講者の中には、あの震災で自分も被災していながら、利用者支援のために地域を駆け回った人もいただろう。今もなお震災の爪痕と多々ぁっている人もいるのかもしれない。

そうした場所で、心を一つにして、今後の介護支援について語り合えたことはとても幸せなことだった。福島市の皆さん、これからも応援していますので、頑張ってください。

また愛ましょう。

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Source: masaの介護福祉情報裏板