クール?冷たいだけ?
今回も孫くんの運動会に、夫は行かなかった。
年長時に見に行ったのが、初めてで最後の参加だった。
孫可愛いくせに、そういう行事には行きたがらない。
「昭和の男」と言ってしまえば、その通りなんで。(笑)
そういえば、ナニサマもそんなところがあった。
孫の運動会だとか生活発表会だとかに来たことがなかったなあって。
夫がお膳立てして、迎えに行ってあげると喜んでくるのだが、自分から何としてでも行こうという気はなかったなあって。
ナニサマは口を開けば
「私は車を運転できないから」
というのが言い訳だった。
長男の嫁の母親は、車の運転も出来なければ、自転車にも乗れないけれど、電車やバスを乗り継いで孫に会いに来ておられた。
そういう意味では、夫はナニサマに似ている。
それでもナニサマは、自分の子供は大事にしていたと思う。
だから、息子たちが今でも母親を大事にするのだと思う。
そのことは間違っていないけど、表現の仕方にはイマイチわからないところがある。
ナニサマも夫も、愛情表現が下手なんだろう。
クールなんですかね。
娘に着物や浴衣をよく作ってくれた。
そういうことは実にマメな人だった。
だけど、孫のために飛んでいくようなことは全くなかったと言える。
その点は、私の方の父が、孫たちに献身的だった。
私が子育てがありながら勤めることが出来たのは、父の援助があってのことだ。
父がいると、抱っこもおんぶもみんなやってくれた。
おにぎりを作って、子供たちの帰りを待っていてくれた晩年。
そんな父親と比べると、ナニサマは実にクールだったなって。
次男の嫁の父親は、この私の父によく似ている。
孫姫は、じいじにベッタリである。
娘の家の庭の草取りをしていくところもソックリである。
愛情の形はいろいろあると思うので、夫にしてもナニサマにしても、上手に表現が出来ない人たちなんだろうなあと理解している。
昨日、ナニサマに会いに施設に行ったが、相変わらずだった。
夫は
「孫たちのことでも聞いたか?」
と、聞いたが、そんな話なんぞするナニサマではない。
口を開けば、
「makoさん、塗り薬、あります?」
「薬は、ここに預けてあるんでしょ?」
と、薬の心配をするだけ。
孫の心配なんかするもんか。
ちょっと前までは、義弟の心配はしていたかな。
そんなナニサマですが、親孝行な息子たちがついているから、幸せだよね。(嫌味?嫌味に決まってんじゃん!)
Source: 鬼嫁介護日記