保健所とのやりとり②
A病院への転院後
すぐに保健所の職員さんから電話があり
第1回目の面談は転院の翌々日に予定された。
患者本人の面会も行うため
面談場所は地元の保健所ではなく
双方A病院に出向いてである。
幸い、保健所との面談をA病院で行ったのは
この時1回だけだったけど
それでも諸手続きやら
入院備品の補充などで
(口腔ケア用品、保湿クリーム、洗浄剤、ティッシュなどは
患者側が調達することになっている。)
度々通わなくてはならないのだ。
施設入所にしても病院入院にしても
家族は知らんぷりというわけにゃあいかんのだよ。
ま、結核になって一番辛いのはばあちゃんだけど。
さて
少し遅れて到着した
職員さん2人。
この二人と私、A病院の看護師さんの4名
病院のカンファレンス室にて面談は行われた。
看護師さんの話では
ばあちゃんは発熱も咳も今のところ安定しており
それほど重い症状はみられない。
ただ、結核の検査は結果が出るまでかなり時間がかかるため
長期の入院が予想されることを説明してくれた。
本人の病歴や
家族の病歴などを聞かれたが
ここでもばあちゃんが若いころに罹った病気は
はっきりした説明が出来ない。
これまで『結核』とは本人も家族も縁はなかったと思うのだが
なぜ今回、結核を発症したのか?
現役の看護師さんを前に
少々はばかられる質問だけど
医療関係者は一般の人より
場合によっては罹患者と接触する機会は多い。
結核菌は感染しても
症状が必ず現れるというわけではなく
中にはばあちゃんのように感染していても
何十年も経ってからヒョッコリ顔を出す人もあれば
発症せずに一生を終わる人もいるらしい。
昔ばあちゃんが感染していたとしても
↑
発症していないうちは咳やくしゃみなどの飛沫に
結核菌は含まれないとか。
ばあちゃんの『排菌』が確認されたのは
カシマ病院に入院し1年以上も経ってから。
その間たびたび面会に行ってはいるので
絶対に感染していないとは言い切れないけど
在宅の頃より『濃厚な接触』とは言い難い。
『結核』みたいに
得体の知れないものって
知らないからこそ恐怖になる。
それにとしお氏はまだ入院中。
一人悶々と悩むのも楽じゃない。
時間はかかったが面談して良かった。
ワタシ自身、持病のため
定期的に通院しているので
そのかかりつけ医とも連係し
経過を見ることで話は決着。
何とか
動き出しに支障はなさそうで
ホッとした。
あとは
ばあちゃんが
どうなるか?・・・だが。
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Source: 13番目のあな