健康であるために
姉が心不全になって入院したことで、やはり自分自身はどうなんだろうと、考えることが多くなった。
その姉、お陰様で今日退院することが決まった。
ちょうど12日間の入院生活だった。
安静が大事ということで、投薬のみの治療であったが、体重も元に戻り本人はすこぶる元気だ。
姉は読書家で私ほどアクティブではないが、車を運転しないので、歩くことも多く、自転車で走り回ることも多い。
食べることには私ほど興味がなく、1日2食主義だ。
それでも、病気になるときはなるのだ。
それを今回痛感した。
病院の見舞いは、ナニサマで慣れているとはいい、結構時間も使うし、気も使う。
ナニサマも姉も、TVが好きではないので、病室では一度も見たことがなかった。
ナニサマは、いつも横になって、寝ているかボーッとしていることが多かったけど、姉はいつ行っても本を読んでいた。
元々あまり寝ない姉だが、さすがに病院でもしょっちゅう寝ていると、夜、寝れない様子だった。
睡眠導入剤をもらったこともあるが、病院も依存症になってはいけないと思ってか、最後の方は出してくれなかったと言っていた。
ナニサマも依存症になっていた時期があった。
だから夜中のトイレは余計にふらついていた。
そんなこともあったなあ~って、今だから懐かしく思い出す。(笑)
昨日の記事で、友達と「引き籠り」の話になったことを書いた。
だれでもどうしてこうなったんだろうって思う。
なった本人だってわからないだろうから、多分。
私たちって、長い人生においていろいろな節目を迎えてきたと思うんだよね。
それは新しい学校への入学だったり、就職だったり、その中での人事異動だったり、転勤だったり、と変化は必ずあったと思うのよね。
その変化についていけない自分に気づくのが、だいたいこの時期、5月だったり6月だったり、で、だからその時期のやる気のなさというか疲れを「5月病」なんて言ったりするんだよね。
私は「4月病」だった。
4月はやることが満載。一からやり直さないといけない職業だったから面倒くさい事ばかりで4月になると、憂鬱になっていたものだ。
だからこの職業、結構病む人いたんだよ。
この「5月病」は、もちろん正式な病名ではない。
うつ病ほど重たくないが、新しい環境になかなか慣れず心身に不調をきたし、生活にも支障をきたすようになったら、それは「適応障害」と言うんだそうだ。
おそらく「引き籠り」の一つの原因がそこにあるかもしれない。
この変化が、自分のキャパを超えてしまうと病んでしまうのだろう。
人間って新しい環境に慣れるのに3か月かかるんですって。
そこを乗り切るためには、やっぱりエネルギーの注入しかない。
「食べる」
「寝る」
「遊ぶ」
当たり前のことだけど、これしかない。(笑)
とにかく環境に適応するには、おのれのキャパを知ること。
決して無理しないってことだよね。
病気になったらつまらない。
美味しいものも食べられない。
行きたいところにも行けない。
会いたい人にも会えない。
それでも増えている「引き籠り」。
有り余ったエネルギーをうまく発散することを考えないと、今回のように他への妬みだったり、逆恨みを生み出してしまうのかもしれない。
弱者を見放すことは難しいことかもしれないけど、時にはそんな拒絶も必要な時があるのではないだろうかと、思うこのごろ。
話はそれたが、体の病も生死にかかわるから大変だけど、治れば元に戻る。
だけど心の病は、なかなか治りにくいから大変なんだよね。
身体の健康は、心の健康にもつながるっていうから、まずは病気にならないよう予防が第一だと再認識した姉の入院だった。
Source: 鬼嫁介護日記