困惑する施設からの電話
夕方、夫の携帯に施設から電話があった。
目薬が切れそうだから持ってきてほしい、というもの。
夫が困惑している。
「今までと同じ量で、もう無くなると言うのはおかしいです。しかも、今、薬はすべてそちらで管理してくれると言うことで、処方箋もお渡ししてありますから、こちらに薬がストックされていることはありません」と。
そうなんです。
親切な施設で、処方箋を持ってきてくれたら、施設で薬を受け取りに行ってくれると言うので、先回から任せてあるのです。
それなのに、薬が無くなったからと言ってこちらに要求してくるというのはお門違いのはずなんです。
しかも聞いていると、今はもう処方されていないはずの劇薬の目薬を使っていたらしく、その目薬が無くなったと言うからますます摩訶不思議な話になっているのです。
「その目薬はもう処方されていないはずなんですが、それが入っていたのですか?」
と、夫が詰め寄ったので、かけ直すと言ってしばらくしてまたかかってきたのです。
どうやら、本人がそれでいいと言ったとか。
それは目ヤニがひどかった時に使っていたもの。
とにかく7月に病院に行くので、我慢させてくださいと夫は言っていました。
「今までそれで充分足りていたのに、どうしてそんなに早く無くなる?」
と、夫は不信感を募らせていたようでした。
今までは夫が処方箋を持って薬を取りに行き、施設に持って行ってました。
「目ヤニがひどいの?」
と聞くと、
「いや、そんなことはないって言ってたよ」と。
バアチャン、人の顔を見ると思い出したように、用を作るの得意だよね。今まで何事もなかったというのに、誰かが面会に行くと、立て続けに用を言ってくるって、
これって偶然?
相変わらず存在感をお示しになるのがお好きなようで。
Source: 鬼嫁介護日記